アルフレド






誇り高き永遠の貴公子。


神に愛されすぎた少年。







「世界名作劇場」に、今までこんなカッコいい男の子が登場したことあるんでしょうか!?(笑)
金髪碧眼の美少年・アルフレド。
私の中では「薄幸の美少年No.1」なのですが(笑)
「ロミオの青い空」を見た女性なら、一度はアルフレドに惚れるんじゃないかなぁ(笑)
ちょっとキザなセリフも、アルフレドが言うと本当に絵になります。
ニキータに言ったセリフ(「君が髪に花を飾ったら〜」)も、
あれはアルフレドだからこそ絵になるセリフだと思うんです。
あの端正な顔で微笑まれて、あんなこと言われちゃったら、
ニキータじゃなくてもドキッとすることでしょう(笑)
元々貴族の息子だったこともあり、たとえ煙突掃除扶の格好をしていても、
どこか気品がありますよね。



本を読むことが好きなアルフレドは、とにかく頭の良い少年。
ロミオが、林檎泥棒と間違えられて困っていた時も、
何でもないことのように名推理を披露してロミオを助けてくれました。



そう、アルフレドの魅力として誰もが思うことは、
その端正な顔立ちに加えての頭の良さ!
私も、久々にビデオを借りてきて見た時は「カッコイイ…///v」と思いました(笑)
「黒い兄弟」を結成した時も、誰もがアルフレドを信頼し、尊敬し、
「リーダーだ!」と大抜擢。
特に驚くことでもなし、見ている側としても「当たり前」の事として目に映ったと思います。
アルフレドには、本当にそう思わせるほどの「心の力」があったんじゃないかな。
ロミオも言ってますが、「力で人を押さえつけない」、
「心」で人を惹きつけることのできる少年ですよね。
アルフレドを好きにならない人って、そうそういないと思いますよ。
いるとしたらそれは、そのアルフレドの人望が妬ましい人でしょうね。



素晴らしい医師であるカセラ教授にも、「神に愛されている」と
その未来を期待されたアルフレドでしたが、
親方であるシトロンの過酷な仕打ちにより、結核になってしまいました。
私が彼を「神に愛されすぎた少年」と書いたのは、
そこに理由があります。
「神に愛されていた」からこそ、あんなにも早く召されてしまったんじゃないかな、と。
愛されすぎたんじゃないかな、と。
できれば、本当に幸せになってほしかった。
ロミオと肩を並べて大人になってほしかった。
けれど、自分の命が長くないことを知っても気丈にふるまうアルフレドを見ていると、
「どうして!?」なんて思うこともできなくなってしまうのです。
「あれが運命なんだ」って思わざるをえないっていうか何というか。
信じる人や愛する人を心配させないためにも、
気丈に振る舞い続けるアルフレドは、本当に誇り高き貴公子だと思います。
ただ、その気丈さや誇り高さが、話の後半に入ってくるととても切なく見えるんですね。
ロミオとはまた違った強さをもった少年。
悲しい運命に抗うことなく親友に夢を託し息絶えた少年。
短い一生だったけれど、きっとアルフレドは幸せだったと思います。
「黒い兄弟」のリーダーとして、皆に尊敬されて。
ビアンカと、再び会うことができて。
国王の御前で、自分達の無実を証明することができて。
そして何より、ロミオという最高の親友に出会うことができて。



ロミオにとっても、そして見ている側にとっても、
アルフレドは「永遠の少年」です。
「平和」を望むその夢は、いつになったら叶えられるのでしょうか。