ロミオ&アンジェレッタ
「恋」と呼ぶには純粋すぎる想い。
互いの笑顔が互いの幸せ。
ロミオにとって、アルフレドと同じくらいアンジェレッタは欠かせない存在。
この二人もまた、お互いにお互いを支えてきました。
ロミオとアンジェレッタって、ちょっと雰囲気が似てるところがありますよね。
ふわふわというかほわほわというか(笑)
この二人が一緒にいて微笑みあっていると、こっちまで何だか幸せになってきます(^^
お互いが多分、「初恋」だと思うんですよ。
(アニタはどうなんだ、という声が聞こえてきそうですが、
ロミオにとってアニタはあくまで家族のような幼馴染みだと思ってます)
ロミオもアンジェレッタも純粋な分、その「好き」という想いも純粋すぎて、
「恋」と呼んでいいのかどうか……。
「モントバーニ家」の話が出てきたあたりで、
アンジェレッタが初めて弱音を吐きますよね。
「おばあさまに会いたい」って。
今まで、ただずっと微笑んでいて、
そして、いつだって大好きな誰かのために祈り続けていたアンジェレッタが、初めて口にした願い。
こんなこと、それまで絶対なかったと思うんです。
自分の「死」を、アンジェレッタは覚悟しているし、その見た目の儚さとは裏腹にとても強い子だから。
いつもいつも、自分の願いよりも誰かの願いがかなうことを望んでいたと思うんです。
もちろん、それは我慢していたのではなく、心から。
そんなアンジェレッタが、初めて口にした「自分自身の」願い。
その相手はロミオなんです。
ロミオが、アンジェレッタにとってどれだけ特別な存在なのか。
……うん。あのセリフから、すごく良くわかった気がします。
もちろん、ロミオにとってもアンジェレッタはとてもとても大切な存在。
「永遠の初恋の人」なんです。
あんな純粋すぎる恋、一生かかったって忘れられないでしょう。
アンジェレッタの真心を証明するのに「命をかけて」と言ったことがあるけれど、
あんな言葉は不特定多数の誰かに言えることじゃないと思います。
ロミオは、友達や家族を本当に、心から大事にする人。
でもそれでも、「命をかけて」なんて言葉は、そう簡単に出てこないでしょう。
あれは、アンジェレッタのためだから言えたことだと思うんです。
アンジェレッタがロミオに言った「大好き」の言葉。
ロミオの「僕もだよ」という言葉。
この会話だけでも、この二人の心の繋がりの強さは、
充分わかると思います。
それだけ、この二人の「好き」という気持ちは純粋なんです。
最高の「恋」の形なんだと思います。
見ていて微笑ましく、それと同時にひどく切なくなるこの二人。
こんなにも純粋な恋は、他の作品でも滅多にお目にかかれないでしょう。
ロミオとアンジェレッタが一緒にいられたのは、
ほんの一ヶ月から二ヶ月くらいのことだったと思います。
そんな短い間でも、二人にとっては大事な思い出になったんだろうなと思います。
「さようなら。僕の天使」
ロミオにとって、アンジェレッタは天使。
でも、きっとアンジェレッタにとってもロミオは天使だったんじゃないかな。