「ロミオの青い空」登場人物
ロミオ
1864年9月15日生まれ。
スイスはティチーノ地方、ソノーニョ村の出身。11歳。
素直で感受性が強く、なかなか気骨がある。時々無謀なこともするが勇敢な少年。
しかし、その素直さ故に騙されやすいという一面も…(^^;
父親・ロベルトとは血は繋がっていないが、それも気にしない大らかな心の持ち主。
失明寸前の父親に医者を呼ぶために、自らを売り、ミラノで煙突掃除扶として働く。
アルフレド亡き後は、「黒い兄弟」の二代目リーダーとして選ばれた。
ピッコロという白いオコジョをお供に連れている。
原作ではジョルジョ・ベルナスコーニ。14歳の少年となっている。
アルフレド・マルティーニ
1863年3月23日生まれ。12歳。
ロミオとは永遠の友情を誓い合った仲。金髪碧眼の美少年。
スイスはボルツァーノの子爵、マルティーニ家の息子。
両親の名誉と栄光を妬む叔父夫婦により両親を殺害され、その罪までをもきせられる。
ミラノで煙突掃除扶の同盟「黒い兄弟」を結成し、初代リーダーに選ばれる。
本を読むことが好きで、頭が良く物知り。
親方であるシトロンの過酷すぎる仕打ちにより結核となってしまい、夢をロミオに託し12年の短い生涯を終えた。
原作ではアルフレド・コシーニ。貴族の息子ではなく、単に「大金持ちの家」の息子。
アンジェレッタ・モントバーニ
ロミオを引き取ったロッシ親方の家の娘。11歳。
「天使」と呼ぶにふさわしい、優しい心を持った愛らしい少女。
心臓が弱く、ほとんど寝たきりの生活をしているため外に出たことがほとんどない。
ロミオのために、自分の食事を残しておいたり、ロミオに字を教えたりなど、ロミオにとっての心の支えであり続けた。
実は、貴族の名門・モントバーニ家のご令嬢。
原作ではアンジェレッタ・ロッシ。貴族の娘ではなく、ロッシ親方の実の娘。
ビアンカ・マルティーニ
アルフレドの妹。10歳。アルフレドゆずりの、金髪碧眼の美少女である。
アルフレドと共に、叔父夫婦から逃亡していたが、アルフレドが煙突掃除扶としての契約金と引き替えに、ある農家に預けた。
しかし、叔父夫婦に捕まり、ミラノに連れてこられる。
自分の兄であるアルフレドを一番の存在だと思っている。
原作ではビアンカ・コシーニ。
<「黒い兄弟」のメンバー>
ダンテ
「黒い兄弟」のメンバー。
船の転覆により死亡したかと思われたが、無事ミラノに着き煙突掃除扶として働く。
小柄で明るくお調子者。帽子がトレードマーク。
ニキータに惹かれていた。
アントニオ
「黒い兄弟」のメンバー。
おそらく、メンバーの中では最年長。兄のような存在である。
自分の弟・ジュゼッペが、ミラノでの煙突掃除扶としての過酷な労働により死亡している。
漁師の子供。
ミカエル
「黒い兄弟」のメンバー。
メンバーの中では弟のような存在で、一番泣き虫。
母親からもらった、聖母マリアのペンダントをとても大事にしている。
将来はお菓子屋さんになるのが夢らしい。
アウグスト
「黒い兄弟」のメンバー。
背丈はアントニオと同じくらいだが、アントニオよりも体つきは大きい。
オレンジ色の髪が特徴。
ベナリーボ
「黒い兄弟」のメンバー。
メンバーの中では一番の長身。
少々のほほんとしたところがある。
パウリーノ
ジュリアーノ
バルトロ
エンリコ
<「狼団」のメンバー>
ジョバンニ
「狼団」のリーダー。14歳。
自信家で腕っぷしが強い。不敵な面構えをした14歳。
「黒い兄弟」のアルフレドには、一目置いている。
卑怯なことは大嫌いで、約束したことは必ず守る誠実さも見せる。
ニキータ
「狼団」の紅一点。12歳。
ショートカットの赤い髪にグリーンの瞳をもつ。
サバサバした性格で、言動も男の子っぽい。
「狼団」の中では唯一、字の読み書きができるため、育ちは良いほうである。
次第にアルフレドに惹かれていくようになる。
リナルド
「狼団」のメンバー。ジョバンニの右腕的存在である。13歳。
オレンジに近い髪色をしており、左目を長い前髪で隠している。
あだ名は「赤毛」らしいが、そんな呼び方されてたっけ?(ぇ
そのスラリとした外見とは裏腹に、ジョバンニに負けず劣らず、腕っぷしは強い方。
リオ
「狼団」のメンバー。
あだ名は「ねずみのリオ」。「ねずみ」の名が表すとおり、非常に小柄な少年。
「さっすが天下のジョバンニさんだ」等々、ゴマすりが口癖である。
タキオーニ
「狼団」のメンバー。あだ名は「ブル」。
…だそうだが、そんな名前で呼ばれたことは一度もない(断言)
メンバーの中ではファウスティーノに次いで体が大きいため、力も強い。
しかし、少々卑怯な面も持つため、ジョバンニからはあまり信用されていない。
ロミオを目の敵にしている。
ファウスティーノ
「狼団」のメンバー。
メンバーの中で一番体が大きく、太っている。
常にのほほんとしていて、戦闘時も役に立つのは、大抵はまぐれの時である。
しかし、ドアをぶち破る時には、その巨体は非常に役にたつ。
<ロッシ家>
マルチェロ・ロッシ
ロミオを85リラで買い取った親方。恐妻家である。
酒が大好きで人が良い。
アンゼルモの仕組んだ罠により、一度はロミオを「泥棒」だと疑ったが、無実が証明されてからはロミオの味方になっている。
アンジェレッタの本当の家・モントバーニ家には、若い頃に煙突掃除扶として良く出入りしていた。
エッダ・ロッシ
ロッシ親方の妻。
ロッシ親方よりも背が高く、横幅も広い。
息子のアンゼルモを過保護なまでに可愛がり、ロミオを疎む。
意地が悪い。
原作とアニメとでは、まったく体格が違うのでおもしろい。
アンゼルモ・ロッシ
ロッシ親方の息子。
エッダ以上に意地が悪く、悪どい知恵ばかりが働く。
「狼団」のメンバーだったが、その卑怯さが功を奏し「狼団」からも追放される。
何かとロミオをおとしいれようとする。
<その他、物語に関わりのある人>
ルイニ
「死神」と呼ばれ恐れられている人買い。
全身黒ずくめの服を着ており、左ほおに大きな傷跡がある。
ロミオを買い取るために、ロミオの家の畑に火をつけるほどの残忍さを見せる。
船の転覆事故が起きた時には、ロミオとアルフレドによって命を救われている。
カセラ教授
ロミオが煙突掃除に行った先の家の主人。心優しき医師である。
また、ロミオに初めて字を教えてくれた人でもあり、後々「教師になる」というロミオの夢を後押しすることになる。
クリスマス・イブだろうが何だろうが、患者のために往診に出かける素晴らしい医師。
アルフレド亡き後は、ビアンカの父親となり、ビアンカにも「看護婦になる」という夢を与えた。
<モントバーニ家>
イザベラ・モントバーニ
アンジエレッタの祖母。
「氷の伯爵夫人」と呼ばれるほど、冷たい心を持った女性。
自分の息子の娘であるアンジェレッタをロッシ親方に預け、「義務」と銘打ち、養育費の援助だけを続けていた。
しかし、ロミオ達「黒い兄弟」の必死の訴えによって心を開き、治療のためにアンジェレッタをパリへ連れて行く。
また、話のクライマックスでは、この伯爵夫人のおかげで、アルフレドとビアンカは国王の元へ乗り込むことができた。
アドルフォ・モントバーニ
アンジェレッタの父親で、イザベラの1人息子。
武術・学問に長け、聡明で優しい人物だった。
貴族ではない身分の者との結婚をイザベラに認められず、モントバーニ家を出た。
その後、病死している。
<マルティーニ家>
ビットリオ・マルティーニ
アルフレドとビアンカの父。
仕事が忙しく、ほとんど家に帰ることができなかったが、子供達を非常に大切に思っていた。
前国王からもらった勲章を、アルフレドに託し、炎の中で妻と共に息絶えた。
パトリッツァ・マルティーニ
アルフレドとビアンカの母。
病気がちで、ほとんど外へ出ることはなく、子供の世話はほとんど家政婦達に任せていた。
アルフレドには、11歳年上の兄がいたらしいのだが、アルフレドが6歳の時に死亡。
そのこともあり、精神的にもダメージを受け伏せがちになってしまったらしい。
マウリッツォ・マルティーニ
アルフレドの父の弟。その名誉と栄光を妬み、放火により兄夫婦を殺害。
その罪をアルフレドとビアンカにきせた。
グラゼーラ・マルティーニ
マウリッツォの妻。放火を提案したのはグラゼーラである。
マウリッツォと同じく、非常に卑劣な性格をしている。
<ロミオの故郷の人々>
アニタ
ロミオの故郷・ソノーニョ村の娘。9歳。ロミオとは幼馴染みである。
長い赤い髪の毛をしており、ロミオにキスを迫るほど非常におませ。
ロミオのことが好きなのだが、ロミオは全く気付かない。
ジェシカ
ロミオの母親。普段は穏和で優しい人だが、怒ると怖い。
ロミオの実の父親を、戦争で亡くしている。
ロベルト
ロミオが尊敬する父親。
実は義理の父親だが、実の息子のようにロミオを可愛がり、時には厳しく叱る。
血が繋がっていないことを知ったロミオは動揺したものの、母親の話によって「尊敬」を再認識した。
マリア
ロミオの祖母。
気が強く元気。ロミオのことを良く叱るが、ロミオを自慢の孫だと思っている。
カルロ、ピエトロ
ロミオの双子の弟。
うり二つで非常に可愛い。ロミオを兄として信頼している。
ロベルトとジェシカの実子である。